関数の定義と呼び出し

関数とは、様々な処理をまとめて行い、その結果を返す仕組みのことです。JavaScriptでは、functionで関数を定義し名前をつけておくことで、後から必要な場所で関数を呼び出すことができます。
複数の処理を関数として1つにまとめておくことで、何度も同じ処理を記述する必要がなくなるので効率がよく、スペルミスなどを防ぐこともできます。また、関数を一度作ってしまえば、別のプログラムに使い回すこともできます。
関数の定義
関数を使うには、まず「関数の定義」を行わなければなりません。
関数の定義の基本形
function 関数名(引数) {
処理の内容…
処理の内容…
return 戻り値;
}
関数を定義するにはfunctionで宣言し、その後に任意の関数名と受け取る引数を設定します。
引数は、カンマ区切りで何個でも受け取ることができます。また、受け取らないこともできます。
関数の呼び出し元に処理結果を返したいときには、returnの後に戻り値を与えますが、処理結果が不要な場合は戻り値を省略することができます。
関数の例①
function plus(a, b) {
const result = a + b;
return result;
}
上の例では、plusという関数を宣言し、aとbの2つの引数を受け取ります。受け取った引数は関数の中で足し算され、resultという定数に渡された後、returnで関数の呼び出し元に結果を返します。
また、次の例のように引数を受け取らず、returnによる結果を返さない関数も定義することができます。
関数の例②
function hello() {
console.log('こんにちは');
}
上の例ではreturnによる返り値はありませんが、関数helloが呼び出されると、処理内容が実行され「こんにちは」と出力します。
関数の呼び出し
定義した関数を呼び出すには、関数を使いたい場所で「関数名(引数)」とします。引数が複数必要な場合は、カンマ区切りで必要な数だけ引数を記入します。また、引数が必要がない場合は、カッコの中は空にしておきます。
関数の定義と呼び出し①
//関数の定義
function max(a, b) {
if(a > b) {
return a;
} else {
return b;
}
}
//関数の呼び出し(結果:200)
const x = max(100, 200);
console.log(x);
上の例では、関数maxに2つの値を渡し、大きい方の値を返しています。
関数の定義と呼び出し②
//関数の定義
function hello(name) {
console.log('こんにちは' + name + 'さん')
}
//関数の呼び出し
hello('太郎');
上の例では、関数helloの引数に名前(太郎)を入力して呼び出すと、「こんにちは太郎さん」と出力します。