lang属性(言語の設定)
HTMLのlang属性は、その要素の内容が何語で書かれているかを示すものです。日本語で書かれた内容であればlang属性の値は「ja」となります。一般的にはhtml要素に対してlang属性を指定して『<html lang=”ja”> 〜 </html>』とすることが多いようですが、すべてのHTML要素に対してlang属性を指定することができます。
例えば、日本語で書かれたコンテンツを作成し、その中の一部に英語で書かれた引用文を使いたい場合は、html要素のlang属性値を「ja」としておき、該当する位置のblockquote要素のlang属性値を「en」とします。
<html lang="ja">
<h1>りんごについて</h1>
<p>りんごは木になる果物です。</p>
<blockquote lang="en">
An apple is a type of fruit that is grown on an apple tree.
</blockquote>
</html>
上のHTMLの例では、1行目のhtml要素の開始タグでlang属性の値を「ja」に指定することによって、このページは全体的に日本語で書かれていることを示しています。また、4行目のblockquoteの開始タグでlang属性の値を「en」とすることで、この引用文は英語であることを示しています。
lang属性の必要性
lang属性は指定しなくても実はブラウザの表示には何の影響もありません。さらにGoogleではHTML文書の中に含まれるlang属性の値を見ていないことを公式に発表しています。つまり、少なくともSEOには、まったく意味のない属性ということになります。しかし、一部の検索エンジンの翻訳機能やGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールではlang属性の値を使用しているのも事実です。直接的なSEOやブラウザでの表示には意味のないものかもしれませんが、マイナスになるものでもありません。lang属性を指定しておけば、後から何か便利なことがあるかもしれない程度に考えておくのがよいかもしれません。
国の指定
lang属性には言語と同時に国も指定することができます。日本の場合は「lang=”ja-jp”」となります。日本語の場合、一般的には日本でしか使わないので国を指定する意味はないかもしれませんが、例えば英語などの場合は多くの国や地域で使われていて、同じ英語でも国や地域によって多少の違いがあります。そのため、どの国の英語であるかを示すために言語と同時に国を指定できるようになっています。
代表的な言語コード
値 | 言語 |
---|---|
ja | 日本語 |
ja-jp | 日本の日本語 |
en | 英語 |
en-US | アメリカの英語 |
en-GB | イギリスの英語 |
en-AU | オーストラリアの英語 |
zh | 中国語 |
zh-CN | 中華人民共和国の中国語 |
zh-TW | 台湾の中国語 |
zh-HK | 香港の中国語 |
ko | 韓国語 |
de | ドイツ語 |
fr | フランス語 |